長崎特産と言えば。
2020.09.08
至高の酒肴、珍味・からすみ。
長崎からすみの老舗、小野原本店。
ウニ、このわたと並んで日本三大珍味のひとつに数えられる長崎のからすみ。
ボラの卵巣を塩漬けし、塩抜きした後、天日で干して乾燥させたもので、独特の形状が中国の墨(=唐墨)に似ていることからその名がついたと言われます。
からすみは、安土桃山時代に中国から長崎に伝来したと言われており、その後、長崎半島でよく捕れていたボラの卵で製造したことから、長崎の名産品として日本中に知られるようになりました。
希少で高価ですが、その分味も一級品のからすみは、お土産に、贈答品に、長崎を代表する味として愛されています。
中でも小野原本店さんは創業安政六年(1859年)の老舗中の老舗。
長崎の台所と呼ばれる「築町」にある店舗は、戦前から続く貴重な文化財にもなっているほど。
創業以来六代に渡り無添加・無着色、その時代に合わせた味加減にこだわり、からすみづくりを続けています。
魅惑の琥珀色と濃厚な旨味。
からすみといえば、透き通るような琥珀色と、程よい塩加減、ねっとり濃厚な旨味が特徴。
スライスして、そのままはもちろん、軽くあぶっていただいても大変美味。
日本酒、焼酎はもちろん、キリっと冷えたシャンパンや白ワインともすばらしいマリアージュをおたのしみいただけます。
アレンジも自在で、大根スライスと一緒に「からすみ大根」として、またクリームチーズと一緒にカナッペに。
パスタやサラダにも、そしてちょっと贅沢ですが、お茶漬けにするのもおすすめです。
少し贅沢な家でのひとときに、大切な方への贈り物に。
時代を超えて愛され続ける長崎のからすみをどうぞ。